オーディエンス

いつからかずっと自分のことを自分の斜め上から見ている感覚がある。俯瞰とか離人感とか、そういう言葉で言い表せられるような感覚。あくまで自分自身は自分の体を操作しているプレイヤーに過ぎないというか、自分の体やそれに伴う責任だったりと自分を切り離して見ているところがあって、とても都合よく生きている。人を悲しませて離れていってしまってもそれをロールプレイゲーム上のミス、みたいに捉えているし、あんまり後悔することがない。よくないんだろうなそういうのって。

でもさ、きっとなりたくてそうなったわけじゃなくて、それなりに生きている過程でそうならざるを得なかったんだよ。なんて言い訳をしてみる。結局現実逃避の成れの果てなんだと思う。

僕は僕の一番のオーディエンスなんだよな、死ぬまでずっと。